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積立不足による退職金倒産
ある中小企業で、30年ほどになる長期勤労者の方の退職時期が近づきたため、金庫を開けて退職金規程を取り出して計算したところ、予想額の約3倍になっていました。そんなお金はありませんはないので、なんとかお願いしてなんとか分割支給にしてもらいました。高度成長時代に作られた基本給連動型退職金の怖いところではないでしょうか。
この話には後日談があります。その年の全員の賞与はカットされました。それのみならず社長を含む管理職全員の給料も減額となりました。たった一人の退職者でこの影響です。たまたまその年度の退職者が1人でしたから退職金倒産という最悪の結果にはならずにすみましたが、もっとたくさん退職者がいたらと思えば、まだ不幸中の幸いだったかもしれません。
一番大切なことは、退職金は遠い将来の債務ではなく、今現在の人件費なのです。この認識が欠けているのが一番の命取りです。「団塊の世代」の退職時期が近づいています。
実際に退職金で倒産したケース
■八戸漁業連合会とはちのへ漁協の事例
経営困難になった両者(負債総額266億円)が統合による再建を目指していました。然し、はちのへ漁協の元職員により申し立てされていた1,400万の退職金支払いを裁判所が認めたことにより、他の債権者が資産差し押さえした場合に自力経営困難になると判断し、両者は、民事再生法の適用を申請
■その他にも退職金が原因で倒産したと考えられる事例は多数あります。